笹原木工所 笹原 聡

掲載された内容は取材時のものです。

一枚の板が、いのちを与えられるように、繊細な形へと仕上げられていく。

笹原木工所
笹原 聡

柔道二段の笹原聡さんは、岩のような体格だ。
しかし、しみじみ人は見かけによらぬもの。
「思わずうなるほど、きめ細やかな仕事をする人です」
という町の評判がしきりです。
大きな手のひらは、とびきり器用。
先々代(祖父)、先代(父)の仕事ぶりを見て育った。
「きれいだなあ」と、子どものころいつも感心していた。
一枚の板が、まるでいのちを与えられるようにさまざまな繊細な形へと仕上げられていく。
この「きれいな」仕事を継ぐことになんの抵抗もなかった。
木造住宅が減ってきている時代です。
しかし、木という呼吸する素材で造った家は季節になじみ家族とともに成長していく。
そう確信しています。