坊中散策隊 軽木欣弥

連絡先

阿蘇市黒川1095

TEL. 0967-34-0130

掲載された内容は取材時のものです。

自分のなかに燃えているものを抱えていく。

坊中散策隊
軽木欣弥

十九歳の若者は阿蘇を離れ東京に出て、さらにハリウッドに向かった。
ミュージシャンとして生きていこうと決心したからだ。
アメリカで六年間暮らした。気が遠くなるほどの刺激を受けたし、思い屈するどん底の日々も味わった。
二十五歳で阿蘇に帰ってくる。が、夢あきらめてしょんぼり、ではない。
いま、精肉店カルキフーズ三代目主人である軽木欣弥さんは、こだわりの肉を扱う肉屋として、身体の芯に燃えている「音楽」を封印はしない。
情熱が自分の駆動力になっているのを自覚しているからだ。
「その熱い気持ちを生まれ故郷にも等しく注ぎます」
坊中散策隊という地域づくり団体で積極的に活動する。
信仰の山・阿蘇には僧が住む坊舎、山伏が結ぶ庵が三十六坊五十二庵もあった。
生まれ育ったその地・坊中の探索は、自分を探索することと少し似ている。