スタッフ全体に満ちている明るさが印象的である。
「自慢させていただけば、思いやりが深い人ばかりです」
リーダーである林寿恵科長（写真・前から三列目中央）は言う。
「患者さんやそのご家族が何を求め、何を伝えようとされているか」
考え抜いたうえで行動している。日々がその積み重ね。
林さん自身はかつてこの病院をいったん離れ、JICA（青年海外協力隊）としてパキスタンで理学療法士の活動を経験してきた。
「制度も救済も何もない地で痛切に感じたのは……」
地域の大切さ、誰かが誰かに手を差しのべることの大切さだった。
その思いがリーダーとして活動するいま、すべての仕事の原動力となっている。
病院は温泉街（内牧）のまんなかに建つ。
「温泉病院」と銘打つようにお風呂はたっぷりした温泉だ。
そして、散歩に出て深呼吸すれば山々の景色。
阿蘇は四季の色がことのほか鮮やか。回復力を促してくれる。