丹波屋 岩永芳幸

連絡先

阿蘇市一の宮町宮地1857-1
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TEL. 0967-22-0115

掲載された内容は取材時のものです。

商いは長くつづけることがいちばん強い。

丹波屋
岩永芳幸

「人前でしゃべるというのが苦手な性分でしたから……」
正直なところ、家業の客商売ができるとは思わなかった。
阿蘇神社近くの門前町商店街で大正二年創業の老舗文房具店、丹波屋。
自動車整備など本当は機械と向き合った仕事を選びたかった岩永芳幸さんだが、老舗を守ることの大切さを自覚し、四代目店主を継ぐ。
継いだからには弱音を吐かなかった。
誠意を尽くせば商いは動くと信じた。
着実な販売をつづけながら、アイデアも試みる。たとえば、おみくじ。
文房具店の店先におみくじとはいかにも門前町らしいが、一見すると白紙で、水をつければ字が浮かんでくるというアイデアももちろん「水基めぐり」のまちゆえだ。
店先の清い水が運勢を浮かび上がらせる。
若手店主の集い「若きゃもん曾」の二代目代表である。
「商いは長くつづけることがいちばん強い、と信じます」
そのためにこの商店街に独自の文化を、とアイデアを温めている。