地球の歴史と向き合っていくのは、ときめきです。
阿蘇火山博物館
学芸員
眼前に広がる草千里の光景は、圧倒的なスケールで人びとの胸を打つ。
空のすぐ近くに建つ高原のミュージアム、阿蘇火山博物館。
その名のとおり、火の山の物語を生きた声で語っていくのが役割だ。
「子どもたちに火山の不思議をなるべくわかりやすく話していくと……」
みるみる目が輝いてくる、どんどん質問してくる。
それが自分の力になっていると、学芸員のひとり松嶋由佳さん(写真中央)は断言する。
阿蘇の生まれだが、いっときこの地を離れていた。
「帰ってきて、あの山が見えてきたら、もうじーんとしてしまって……」
その感動のありかを、訪れる人びとに素直に伝えたいと心から思う。
農学を究める玉置さん(写真右)、理学を究める豊村さん(写真左)、そうした、こころざしの高いメンバーたちとのチームワークもみごと。
遠い祖先の人たちがこの火山とどのように賢く付き合ってきたか、
「学べば学ぶほど、阿蘇の大きさ、奥深さが身に沁みてくるのです」