阿蘇市地域婦人会 神保京子

連絡先

阿蘇市一の宮町宮地4365-1

掲載された内容は取材時のものです。

大変なときこそ、博愛のこころで。

阿蘇市地域婦人会
神保京子

十九世紀にスイスの青年実業家によって提唱された人道支援団体、それがかの有名な赤十字だ。
そもそもは戦時における戦傷病者の救護活動を目的に設立されたが、その博愛の精神は、広く世界中の人びとの暮らしのさまざまな場面において有意義な活動を展開してきた。
平成十七年に設立された阿蘇市地域婦人会は、そうしたこころを継ぐ日赤奉仕団の一員だ。
「困っている人がいたら、公平に、あまねく奉仕することを旨とする広範な組織です」。
と会長の神保京子(写真中央)さんが言うように、百七十人を超える人びとがこころざしをひとつにして参加している。
日ごろは小中学校の学校支援(放課後の学習)や交通安全の促進、地域福祉活動や組織の強化などに勤しむが、阿蘇が「大変なとき」こそ身を粉にして活躍する。
「平成二十四年の水害では皆さんの連係プレイが発揮されました」。
その経験が同二十八年四月の熊本地震で生かされた。
「多くの会員の皆さんも被災されましたが……」、それを乗り越えて実質的な支援活動を展開した。
本震に見舞われた日から五十七日間、炊き出し支援としておにぎり作りおよそ三万六千三百個、食事の配膳およそ五万二千八百人分。
「負けんばい阿蘇」を地で行く元気な婦人たちが駆け回った。