掲載された内容は取材時のものです。
若いときは、選手といっしょに走ったこともあるんですよ。
旅館 金時
湛 ヨツ子
旅館名のせいもあって、黒川沿いの金時の女将・湛ヨツ子さんの印象は、気は優しくて力持ち、だ。とても包容力に富んでいます。
ロビーに飾られている色紙の数かずを眺めて、そうかと納得する。
色紙にあふれるのは合宿に訪れた長距離ランナーたちからの感謝のあかし。
阿蘇の外輪山は足元が草で優しく、起伏ある高地トレーニングには絶好の地だ。
ここはオーストラリアに匹敵するクロスカントリーコースだとあるチームの指導者が明言したこともあるほど。
選手たちを受け入れるために気を配るのは、
「食事とお風呂です」。
食事は栄養のバランス、そして風呂は練習後のアイシングとしての水風呂も用意。
マラソンや駅伝の応援は欠かさない。近くのレースなら沿道に立つ。
若いときは、選手といっしょに一周三キロの山道を走ったこともあるんですよ。
「わたしが一周しているあいだに選手たちは五周ぐらい、ハハハ」